ここでは、YA世代やこれから作家や翻訳家を目指す人に向けた、
「日本YA作家クラブ」会員への質問を掲載していきます。
会員名簿の逆五十音順に、毎月二名ずつ更新します。おたのしみに。
part2の質問☆彡 五項目。
・どんなときにアイデアがわきますか。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
利用の際は、日本YA作家クラブのホームページからの
転載であることを明記すること
↓更新状況↓
石川宏千花さん 立原透耶さん 2013年10月更新
大崎梢さん 香谷美季さん 2013年9月更新
片川優子さん 風野潮さん 2013年8月更新
金原瑞人さん 河合二湖さん 2013年7月更新
如月かずささん 木村航さん 2013年6月更新
朽木祥さん 香坂直さん 2013年5月更新
香月日輪さん 越水利江子さん 2013年4月更新
後藤みわこさん 2013年3月更新
新城カズマさん 三辺律子さん 篠原まりさん 2013年2月更新
しんやひろゆきさん2013年1月更新
たからしげるさん 代田亜香子さん 2012年12月更新
中村浩美さん 梨屋アリエ 2012年11月更新
那須田淳さん 西田登さん 2012年10月更新
野村美月さん 野沢佳織さん 2012年9月更新
花形みつるさん 原田勝さん 2012年8月更新
誉田哲也さん 藤野恵美さん 2012年7月更新
松山美保さん 宮下恵茉さん 横山充男さん 2012年6月更新
令丈ヒロ子さん 寮美千子さん 2012年4月更新
石川宏千花さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
夕方のニュース番組を見ているときが多いです。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
今日は原稿の進みがいまひとつだなあ、と思うことは多々ありますが、 小説を書くのはもうイヤだ、と思ったことはないので、 スランプになったことはないのかな? と思います。 なので、厳密にはスランプのぬけだし方ではないのですが、 原稿の進みがいまひとつなときは、散歩をしにいきます。 それでもだめなときは、すっぱりあきらめて翌日に託します。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
作家になりたい、ということを伝えたことがなかったので、
応援する機会がなかったと思います。
ただ、子どものころからずっと
「文章を書くのが上手」と褒めてもらっていたので、
それがのちのち、背中を押してくれることになったような気はします。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
つきたいです。
ただ、もし男性に生まれ変わるのなら、
自宅にほとんどいないような仕事をする人になってみたいかも、です。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
真夜中にふらりとコンビニにいったりすると、いまだに、 「大人になったなあ」と思ったりします。
立原透耶さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
寝転がっている時、お風呂に入っている時、本を読んだり映画を見たりしてい る時、旅行している時、ぼーっと人間観察している時。どんなときでも「はっ」 とアイデアが浮かびます。大学生の時は特に授業を受けている際にたくさんネタ を得て、アイデアがいっぱい浮かびました。とはいえ、それらすべてが使い物に なるかどうかはまた別の話ですが…。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプのない方が珍しいくらいです。なかなか脱出できません。追いつめら れてようやく……無理矢理書いてるうちに、ふっと抜け出すことが多いです。あと は気分転換します。それと、仕事が別にあるので、そちらの仕事に集中すると、 割と早く気持ちを切り替えることができます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
小学生低学年のときから「作家になりたい」と言い続けてきました。親や家族 はずっと応援してくれて、作品の下読みをして意見をくれたりしました。中学校 の先生に「現実的な夢を見ろ」と馬鹿にされた時も、私の代わりに怒ってくれま した。のちに、母も(母方の)祖父も作家志望だったと知りました。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
うーん。もうちょっと才能があればいいなあ、と思います。才能か実力があれ ば、生まれ変わっても作家になりたいと思いますが、今のような実力だったら、 ならないほうがいいかな? いつも「もっとうまくなりたい」「もっちいい作品 を」と強く願うし、自身を歯がゆく思って、苦悶・葛藤ばかりしているので。も う一つの仕事(教職・研究職)は、生まれ変わってもやりたいと思います。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
精神的にはまだまだ成長できていないので、とても「大人」とは言えないかも …。でも、父親が亡くなってしっかりしないといけない、と自覚した時が「成長」 した瞬間なのかもしれません。これからも、成長し続けます!
大崎梢さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
いろいろ追いつめられ、考えて考えてやっと。
白紙の紙を持って、ドトールやスタバにこもります。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
まだないけれど、今にもなりそうでこわいです。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
まさかと思っていたみたいで、失笑気味に、ぬるく応援してくれました。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
今のでも、他のでも、もっと「あふれんばかりの才能」に恵まれてみたいです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
友だちの家にお菓子を持って行ったら、友だちのママに 「まあ、○○ちゃん、手土産を持ってくるなんて。大人になったわねえ」と言われたとき。
香谷美季さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
歩いている時、お風呂に入っている時、電車に乗っている時。
う〜ん。これはたぶん、ボーっとしている時なのではないかと。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
デヴューしてから十数年経ちましたが、幸い、まだありません。
今後のためにも、どーやって抜け出すのか、教えて欲しいです。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
家族は現実的だったので、デヴューするまでは、「夢物語」として、本気にしてくれてなかったと思います。
私も、秘密にしてたし。
でも、デヴューしてからは、協力してくれました。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
違う仕事に就きたいと思うように生まれてみたいです。
でも、今と同じ私なら、そうは思わないでしょう。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
ありきたりですが、漫画を大人買いした時です♪
とはいえ、「自分はいつになったら、一人前と思えるようになるんだろう」って、しょっちゅう考えてます。
片川優子さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
特に決まったときはありません。普段の生活の中で思いつくことが多いです。編集者の方と打ち合わせをしているうちにわくこともあります。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
ほとんどありません。あっても数日でおさまることが多いです。どうしても書けないときは、違う話を書いたり、他のことをして気分転換します。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
私の書いた本は読んでくれているので、応援してくれていると思います。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
求められているのならば、また同じ仕事がしたいです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
いまだにあまり自覚はありません……。
風野潮さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
スランプの質問にも同じようなことを書いてますが、お風呂にゆったり浸かっている時に、フッと思いがけないアイデがわくことがあります。
あと、洗濯機を回してる(回ってる水流を見てる)時とか、趣味でちょっとしたアクセサリーを作ったり落書きしたりしてる時に、ハッとひらめくことも。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプ……とは違う気もしますが、書き始めがなかなか決まらなかったり、書いてる途中で「これおもしろくない〜!」と放り出したくなったりして、進まなくなることはあります。
そういう時は、執筆と関係ない細かい作業(アクセサリー作り)をしたり、ゆったりとお風呂に入ったりすると、フッと打開策が浮かんでくることがあります。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
父は作家を目指す何年も前に亡くなったのでわかりませんが、たぶん生きてたら応援してくれたと思います。子どもの頃に父が教えてくれた「物語の作り方」が、自分なりの書き方の基本になっています。
実家の母は最初「子育てを優先しなさい」と言ってましたが、子どもが成人してからは表向きにも応援してくれるようになりました。
夫や子どもたちは最初から応援モードで、〆切前は家事を手抜きしても当然だよね、って雰囲気の家庭になっています。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
今の自分と全く同じ人間じゃなく、運動神経や音感のレベルが違う人間に生まれ変われるなら、別の仕事を目指してみたいです。
ミュージシャンや野球選手を目指してみたい気はバリバリにありますが、今と同じ音感や運動神経では挫折するのが目に見えてますから。
でも、今と同じ人間に生まれ変わったとしても、作家になれる自信もないですね。作家になれたのは運が良かっただけだと思うので。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
まだ自覚したことがありません(汗)。
いつも人の後について行くような体質なので、一生大人になりきれないかもしれないなぁ。
とりあえず、誰かに「迷惑だ、ついて来んな!」と言われたら、自立するように努力しようと思います。
金原瑞人さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
翻訳するときにアイデアは必要ないので、あんまり考えたことがありません。エッセイのアイデアはいつも頭の中にあって、電車の中や教授会の最中に、どれをどんなふうに書こうかと考えたりします。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
ありません。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
どうかなあ。反対はなかったです。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
いや、役者か、芝居の演出家になります。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
まだそういう自覚はありません。もしかしたら、物心ついたとき、すでに大人だったのかも。
河合二湖さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
歩いているとき。走っているとき。乗り物の車窓から景色を眺めているとき。
好きな音楽を聴きながら流れる景色をぼーっと眺めているときに、イメージが湧くことが多いです。
散歩とランニングは欠かせません。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
書きたいテーマやシーンはあるのに、いざ物語として文章化しようとすると具体的なエピソードや会話に落としこめなくて苦しむことはよくあります。
「これしかない!」と思えるものが書けるまで、何度も書き直しながら、試行錯誤するしかないと思っています。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
ずっとあたたかく見守り応援してくれました。
日中はほかの仕事をしながら目指していたからかもしれませんが、家族の精神的なサポートがなければデビューまでは辿りつけなかったと思います。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
映像、イラスト、工芸、作曲など、手法は問いませんが、表現することを仕事にしてみたいです。
もちろん小説でもいいです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
小学校高学年のころにはすでに「自分は大人だ」と思っていました。
その後、十代半ばになるにつれ自信がなくなり、ふたたび「大人になったかな?」と思えたのは、就職して自活できるようになったとき。
でもいまは、あまり大人になったという気はしませんね。
この先、もうひとまわりかふたまわりしそうな気がします。
如月かずささん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
寝起きのぼんやりしているときに思いつくことが多いです。
一度の睡眠時間を短くして、一日に五回くらい寝たり起きたりすれば、
それだけ新作のネタが思いつきやすいのではないかと考えたりもしましたが、まだ実践してはおりません。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプというのとは違いますが、草稿を書いているときはたいてい常に絶不調です。
なんでこんなに書けないんだろう、なんでこんなに書けないんだろうと落ちこみながら書き進めて
無理矢理書きあげて推敲を始めると途端に復活します。
うわあ、あの酷い草稿がこんなにまともになるなんて天才なんじゃない自分、と思っちゃったりもしますが
ほんとに才能あるなら草稿からまともな文章が書けるはずなので単なるうぬぼれです。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
おそらく両親は自分がほんとに作家になるとは予想していなかったのだと思います。
賞をもらった直後はだいぶ困惑させてしまったようで、いまでもことあるごとに心配をされていますが
知りあいに宣伝をしてくれるなどいろいろ応援はしてもらっています。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
そうですねえ。あ、でも特撮番組の俳優とかもやってみたいです。転生後の能力次第ですが。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
最近ビールを飲んで「あ、おいしい」と自然に思えたことがあって(前は苦手でした)、 そのときは「自分も大人になったものよのぉ」と感慨深く思ったりもしましたが、 たぶんそれビールの味に慣れただけのような気がします。
木村航さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
トイレ! あそこは気が散らないんで空想にふけるのに最適で、いろいろと素っ
頓狂なことを考えるのに向いております。
セリフ回しや細かい演出はほとんど自動的にするする出てきてあんまり苦労し
ません。たまに引っかかるときは作品そのものに問題があります。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
しょっちゅうです。ストーリー展開を考えずに書き始めるので毎回毎回この先 の展開に四苦八苦。しかしそれは執筆スタイルの問題で、スランプというのとは 違うかもしれませんのう。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
一時期は「やめろ」と言われてケンカしましたのう。その頃はゲームの仕事が
えらいことになってたため、無茶を承知で病室で徹夜とかやってましたんで、病
院側から苦情が出まして(笑) ← 笑いごとではない
今は新刊を送ると喜んでくれます。ありがたいことです。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
持病がなければわかりませんのう。そそっかしいし忘れっぽいので、堅気の商 売ではしくじりそーな気もしますが。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
このトシになっても世間知らずで、大人になった自信はないんですが、自覚せ ざるを得なかったのは母が倒れたときでした。支えなければならないものができ ると人は変わらざるを得ません。
朽木祥さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
たいていの場合、何かを見ているときでしょうか。雲のかたちとか稲妻の走り方とか。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
疲れすぎて、今は書かないほうがいいなと思うことはあります。休んで、心の喜ぶことをします。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
特に応援してもらった記憶はありませんが、理解はあったと思います。しかし、本が出てからは関係者全員が「平積み隊」化して怖かった、もとい有難かった記憶が・・・
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
生まれ変わらずに朽ちる予定です。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
ある空港に夜ひとりで着いて、旅が始まったと感じたとき。
香坂直さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
具体的なアイデアという意味では、いろんなときです。どちらかというと家事など、仕事から離れて単純な動作をしているときのほうが、あっ! と思うことが多い気がします。
モチーフといったものは、なにかに怒りを覚えたときに、ぶわりと浮きあがってきます。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプなどということばは畏れ多くて使えないのですが、動けなくなったところから動きだすためにすることは、「ひたすら踏んばりながら、なるようになると思う」でしょうか。ふしぎなもので、考えつづけていると、それがたとえ5年後でも、ふと、これしかない、という答えがみつかったりします。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
私自身が、作家になりたい、とはっきり意識したことがなかったくらいなので、身内は応援もなにも、デビューしたときは、「えっ、いつからそんなことしてたん?」という感じでした。いまは、それぞれのやりようで応援してくれているのだと思います。感謝しています。
でも、身内であれなんであれ、自分以外の人間の反応は私の「外」のことなので、そもそも気にもしていなかったように思います。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
ちがう人生を経験したいので、答えはNOでしょうか。
人間以外に生まれ変わりたいという気もしますし、生まれ変わってみないとわかりません。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
いろいろ考えてみましたが、コレ! という瞬間は思い当たりません。
日常のしょうもないレベルでは、他人の言動にブチッときたけどグッと我慢できたときとか、飼い猫のゲロを素手で受けとめたときなどに、ああ、私も大人になったなあ、と思ったりします。
もうすこしマシなレベルでいうと、学生時代の自分の行動(ひとさまのお子さんを怖いもの知らずで預かっていたこととか、デートしたくてバイトをサボったことなど)を、危なっかしかったなあ、無責任だったなあ、と思い返すようになったのは大人になった証拠? と思わなくもないですが、やっぱり、コレ! という決定打ではないような。
ただ、大人になったなあ、などと思うようになったのは、30歳をすぎてからのような気がします。「自覚」ではなく、「実感」としてですが。
香月日輪さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
音楽を聴きながら、乗り物に乗って移動している時に、大ネタが降りてくることがあります。 あとは、「ふとした時」ですね。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプらしいスランプは、経験したことがありません。 書けない時は、放置しておきます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
はい。特に父親の、金銭的援助は大きかったです。多謝〜。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
来世の私に向いているのなら、YES。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
「大人になった」と自覚する人なんているんですか!?
兄が、12歳年下の婚約者のために、自分とおそろいの干支のストラップを嬉しそうに買う姿を見て、「50男が浮かれてんじゃねぇよ!」と、前歯の裏まで声に出かかったのをぐっと呑み込んだ時と、 メールで、実にくだらないおせっかいを焼いてくる先輩に対し、「余計な首つっこんでくるんじゃねぇよ!」と本当に本当にそう言ってやりたいと思いながら、「アドバイスありがとうございます」とレスした時は、「大人の対応ができた」と思いました。
ばくしょぅううううう…………あれ? 使えます、コレ??
越水利江子さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか
旅行先や取材先で、アイデアがわくことが多いです。
資料から、新たな発見をした時なども。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
大きなスランプはこれまでありません。生きるためには書かねばならない状況であれば、書けるものだと思っています。
一方で、書けると信じれば、書けるものです。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
いいえ。多くの親というものは、安定した職業でない限り、応援はしてくれないものだと思います。
でも、いざ、その職業に就いてそれなりの業績をあげれば、一転、応援してくれるものかもしれません。
夫婦や子どもといった家族を含めて、たとえ応援されなくても、自分は書くのだという決意を持っていなければ、この仕事は続かないと思います。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
はい。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
いまだに、大人になったと思えません。
後藤みわこさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
主に家事中・散歩中です(特に水仕事と、買い物帰りです)。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
「書きたくない」的なスランプはありませんが、ストーリーの行き詰まりが一か月くらい解決しなかったことは1、2回あります。ぬけだす方法は「ひたすら歩く」です。
スランプと呼ぶのかわかりませんが、デビューが決まった直後、「児童文学を勉強しなくっちゃ!」と意気込んだら、何か月もまともに書けませんでした。
よって、書き続けるための(わたし的な)方法は「勉強しない」です。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
アマチュアのころは(独身時代・実家では)書くことを反対されていました。今は認められていると思います。
婚家では放置してもらっています。仕事のことは家族に話しません。
わたしにとって、家族の叱咤激励は邪魔されるのと同じくらい迷惑なので、今の環境は最高です。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
まず、直接この手で人の役に立てる仕事を目指します。いま憧れているのはホテルのコンシェルジュです。
(ただし、創作欲なしに生まれた場合に限る)
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
30代くらい?
誰かとひとつの食べ物(おまんじゅうなど)を分け合おうとして、ふたつに割ったうちの「大きい方」をためらいなく相手に渡せるようになった……と気づいたとき。
(それでも太るのはわたしの方という理不尽)
笹生陽子さん☆彡
ただいま問い合わせ中です。
三辺律子さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
ものすごく集中して、(気分だけは)人間自動翻訳機になっているとき。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプ=締め切りが遠い(ような気がする)時。
でも、それは気のせいで、すぐに取りかからないと間に合わないと気づくと、抜け出せます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
相談したわけでもないので、反対も応援もされなかったような。でも、親は本好きなので、喜んでいるかも。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
いいえ。(翻訳が嫌いなわけじゃないです←念の為)
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
人に物をあげるとき、「つまらないものですが」と言ったり、手紙を「拝啓」から書き始めたり、できるようになったとき。
篠原まりさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
寝る前の、お布団にはいってぼーっとしている時や
お料理をしたり、お皿を洗ったりしている時、お散歩をしている時などが多いです。
改めてペンを持って考える時より、筆記用具をもってない時のほうが、いいアイデアが湧くような。。。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプ。。。というのは、特に感じたことはありません。
お話はいつも、泡ぶくのように、ぶくっぶくっと浮かんできます。
それをすくい取って、作品にまとめる「時間」を確保するのが問題です。
・・・というか、このところその「時間」がとれず、作品が書けていません。
つまり、スランプかも。。。(^-^;)
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
子どもの頃は、親に隠れて「お勉強をしているふりをして」書いていました。
大学生になって、書いていることを親にオープンにしたら、意外にも応援されました。
でも、親に応援されると、もし「書く」ことが「成果」に結びついた時、
その「成果」を親に盗み取られるような気がして、書けなくなりました。
親の呪縛から逃れて、再び書き始めることができたのは、夫と娘たちのおかげです。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
たぶん、同じようなことしかできないと思います。
物語を書く人でなければ、占い師とか、カウンセラーあたりでしょうか。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
子どもの頃(小学生や中学生だった時)、
わたしは多分今より「大人」だったと思います。
「大人」を演じ続けて、一度破綻し、自分の子どもと一緒に、自分のインナーチャイルドを育て直しました。
「ひょっとしたら大人になれたのかもしれないな」と思ったのは、自分のインナーチャイルドが、娘たちに嫉妬しなくなった時、40歳くらいでしょうか。
あまりに遅くて恥ずかしいのですが、
それがわたしだから仕方ないと開き直っています。
しんやひろゆきさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
だれかと雑談をしているときなんかにふとわいてくるときがよくあります。 あとは、書きはじめることさえできれば、自然とわいてきます。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
とにかく書きはじめるまでに時間がかかるので、困っています。気分をかえて外へ出て(カフェとか)で書くとうまくいくことがあります。
書いていて行き詰まってしまうときには、思い切ってやめます。しばらくして開くと、書けることがあります。締め切りがあるときは、スランプはありません。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
妻は常に無関心を装っていますが、きっと心の中では応援してくれていると信じています。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
ずばり作家になりたいでしょう。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
いっとき「大人になるのが目標です」みたいなことを公言していた時期がありましたが(それこそいい大人の歳になってからです)、その頃は真剣にそう思っていました。でも、何時の頃からか言わなくなり、今思い出すと恥ずかしいので、「大人になりたい」と口にしなくなった頃に大人になれたのだと思います。
新城カズマさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
本を読んでいるとき、ニュースを見たとき、ネットで検索しているとき、友人たちと話をしているとき、喫茶店で隣席のお客さんの話を盗み聞きしている^^;とき…とにかく、予想外の何かに出会ったときです。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
いわゆるスランプというやつは一度も体験していないのですが…執筆速度が落ちたときは「なにか見落としているに違いない」と物語の設定や構成を再検討します。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
黙認してくれました。
というか「こいつは真面目な社会人にはなるまい、と最初からあきらめていた」のではないかと推測しているのですが…。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
もしも同じ魂のまま同じ世界に生まれ変わったならば、まちがいなく同じ結果になってしまうと思います。 違う世界や時代に生まれ変わったら…はてさて、どうなることやら! その場合はきっと…あるいはもしかして…いや待てよ、こういう可能性もあるぞ…(とアイデア帳を取り出し、思いついた物語を書き始める。)
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
そんな自覚はまったく、これっぽっちも、かけらも、一度もないのです…それどころか世間を見渡しても、なかなか「大人」な人が見当たらず…ましてや「ちゃんとした大人」となると本当に数えるばかり…どうしましょう^^;?
たからしげるさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
原稿を書いているとき、思ってもいなかったひらめきが天から落ちてくるときがあり ます。しかし、白紙の原稿用紙を前にして、さあ書くぞと力んでしまうと、30分たっ ても1時間たっても、たいてい何も浮かんできませんね。自然体がいいんでしょう、た ぶん。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
むりをして何か書こうと思ってもかけっこないのが分かってくると、本を読んだり、 音楽を聴いたり、DVDで映画を見たり、犬の散歩にいったり、趣味のドラムの練習台 をたたいたりしています。あとは、気のあった友人と話すことでしょうか。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
めだった応援の動きはあまりないのですが、水面下で応援してくれていることが分か ります。書くのはどうころぼうと孤独な作業なので、黙って見守ってくれているとわか れば、それがいちばんの応援になるんでしょうね。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
つきたいです。次回があるのなら、もっと若いころから意識を強くもってスタートさ せたいです。といっても、そんなことを夢見てるひまがあったら、いまの人生でどんど ん書かないとね。べつに大きな成功はしなくてもいいんです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
いまでもあまり自覚していません。ただし、表で遊んでいる子供たちの輪のなかに入 ると、いやでも自覚しますよ。そういう機会はほとんどないので、きっといつまでも、 かっこいい大人にはなれないような気がします。
代田亜香子さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
人としゃべっているときです。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
たぶん、未経験です。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
たぶん。反対はされなかったです。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
はい。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
まだしていません。
中村浩美さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
翻訳は原書ありきなので、どんなときにアイデアがわくかというより、必要に応じてアイデアをひねりださなければならないという感覚です。いざというときのために引きだしを増やす努力はすべきなんだろうなと思います。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
日常的にスランプかも。いつもうんうんうなっているような気がします。
でも、翻訳は原書がありますから、ゼロからなにかを生みだす必要はありませんし、がんばればなんとかなります。
納期に余裕があれば、ちょっと翻訳を離れて気晴らしをすることもあります。
余裕がないときは、晴れて訳了して満足げにひと息ついている自分を思いうかべることにしています。気持ちばかり焦って、あたふたするのは逆効果なので。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
応援してもらっていました。応援してくれているんだと思っていました。でも、あとから聞くと、ほんとうは「翻訳家になんかなれるはずがない」と思っていたそうです。そのうちあきらめるだろうからと、気のすむようにさせてくれていたみたいです。寛大な家族にただただ感謝です。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
翻訳の仕事を始めたのは偶然の積み重ねのようなところがあるので、やってみたいと思ったとしても、実際に行動に移すかどうかはわかりません。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
恥ずかしながら、いまなお「大人になりきれていないかも」と感じる場面のほうが多いです。
梨屋アリエさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
道を歩いているときや料理をしているときに、思い浮かぶときがあります。難しい本を読んでいる最中や、パソコンに向かってう〜っとアイデアを考えているときの場合もあります。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプというほどの大事はないのですが、創作で行き詰るのはしょっちゅうです。好きな本を読んだり、刺激を受ける場所に出かけたり、ふて寝をしたり(笑)。気持ちをリセットして、新たな気持ちで、また取り組みます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
未成年の頃には、「作家になりたい」と親に言うと「なれば?」と軽く言われていました。成人してからは、まったく応援してくれませんでした。つまり、私が子どものときは単なる「子どもの夢」と思って親は適当にあしらっていたのです。親は私が作家になれるはずがないと決めつけていました。作家修業のために仕事をやめたところ、「夢をみるのもいいかげんにしろ。お前は人生の階段を踏み外した」と言われました。
家の恥だと思われていました。20代半ばで無職になったのですから、まあ、仕方がないですけど。28歳で出版デビューした時も、両親は「これでますます勘違いをして働かなくなる」と思って、怒り心頭の様子。祖母には「本をこさえるより子どもをこさえるのが先だ」と馬鹿にされました。(子どもはこさえませんでした)。
単行本が五冊出たころになってようやく、「娘は作家になったんだ、それが仕事なんだ」って気がついたみたいです。それからは応援してくれるようになりました。もう、まるで別人のように。
親に反抗的に育って、本当によかったと思います。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
死んだあとにわざわざ生まれ変わりたくはないのですが、もし生まれ変わるのならば、どこか遠くの惑星の砂か岩になりたい。野菜だったら、白菜か大根になりたい。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
思春期のときから大人のつもりでしたが、大人としての役目を受け入れられたと自覚したのは、20代後半に学童クラブで小学生の世話をするアルバイトをはじめた時。子どもと一緒になって無邪気に我を忘れて遊ぶのが素敵な大人なのではないし、子どもの気持ちを満たして甘やかすだけが良い大人ではないのだと、気づきました。子どもの安全第一に子どもが成長したり学習していくため適切な対応をして、ひたすらがまんして見守っていたり、時には敵にならなくちゃならないと。大人が子どもと接するとき、そこには義務があるのだと。そのとき、自分は大人になったんだ、もう大人にならなくちゃいけないんだなって、自覚しました。
「かかってきなさい、あなたを信じてあげるから」という感じです。でも、実行するのは難しいですね。
那須田淳さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
「なにを書くかで、ストーリー」は、わりと作品を書いているときに、別の作品のアイデアが浮かぶことが多いです。
取材とかをしていると、目的のこととは違うものに出会ったりして、へえー、それ面白そうだから、今度、ネタにして書いてみようというふうに。だいたい一つの作品を書くと三つぐらいはアイデアが浮かびます。あと、誰かと話しているときに、会話のフレーズから、世界が広がることもあるし、いろいろですね。
「どう書くかで表現」は、夢の中とか寝ている間に文章を考えているので、起き抜けがいちばん仕事ははかどります。
なので、仕事は朝します。ただ、寝起きならいつでもよいので、昼寝もよくします。あと風呂にはいっているときとか…。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
「スランプ」は、そのアイデアが気に入っていないとか、キャラクターがしっくりしていないからおきるので、納得するまでとことん考えます。ただ締切りもあるし、いつまでも考えてていいわけではないので、まあ、うまくいかなければ、その日は寝ます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
反対されました。物書きは食えないから、やめなさいと。まあ、ぼくも親だったらそういうでしょう。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
どうだろう。作家業はいやじゃないですよ。でも、学生時代から、そのまま作家生活に入ってしまったので、他の仕事をしたことがないのです。きっともっと面白い仕事もあるのかもしれない。なんでもつらいけど、やっていれば楽しいこともあるんだろうし。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
娘に「大人げない」といわれたとき。
西田登さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
翻訳は作家と違い無から有を作り出す仕事ではありませんが、リズムやテンポのいい訳文が書けたり、作者が決めのフレーズとして提示した文をそれなりに訳せるかどうかは、訳者のアイディアや工夫が勝負となります。そんないい訳が浮かぶのは決まって「今日はこれくらいにしておくか」とパソコンを閉じ、寝酒を飲み始めてから。そこでパソコンを開き直したりするのはよほど乗っている時だけで、たいていの場合、疲労と酒の誘惑に負けてしまいます。そうやって忘れられた幻の名訳が、きっと脳のどこかに眠っているはず。一度、催眠療法か何かで掘り起こしてみたいですね。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプというか、調子の悪い時、という意味なら、締め切りまでのほぼ8割がそう、としかいいようがありません。それでも締め切りは待ってくれません。だいいち訳者の立場は孫請けの職人のようなもの。作品はできているんだからさっさと訳せばいいだろう、と言われればそれまでです。乗っているとかいないとか生意気なことは言わずに、「4ページ進むはずが半ページになってもやらないよりはまし、どんな泥沼にも浅くて歩きやすいところはある」と自分に言い聞かせながら、作業を進めるしかありません。まあ2稿、ゲラ、と直す機会はいくらでもあるんですから。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
応援してくれました。大学院を何度も留年し、研究者としての熱意も展望もなくした息子がやっとやりたいことを見つけてほっとしたのでしょう。今ではすっかり後悔しているはずですが、そんなそぶりは微塵も見せません。立派な親です。頭が上がりません。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
大金持ちの家に生まれればやってもいいんじゃないでしょうか。そうでなければやはり公務員でしょう。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
思春期に「ああはなりたくない」と思っていた大人に自分がなっていることに気づき、「別にいいじゃん」と思えた時。30代の半ばくらいだったと思います。
野村美月さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
道をひたすら歩いているときです。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
あります!
全没にして別のお話でやり直すか、繰り返し直し続けるか、
どちらかしかないように思います。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
私が書いているジャンルになじみがなかったので、賞をいただい
たことを報告したときも、盛り上がっているのは私一人で、
両親は「それ、自費出版?」という風に、ほやーっとしていました。
ただ、それ以降は、しすぎるくらいに……。
実家に帰省すると、私の本が昔のものから今のものまで大量に
積まれています。ご近所から会社の同僚、私の卒業した小学校、
中学校、高校、地元の図書館、病院の先生にまで配りに配った上で、
これだけ余らせているなんて、一体、何十冊購入しているのかと……。
従姉や弟の結婚式の引き出物にも私の本が(しかも三巻だけとか、
最終巻だけとか)入っていて、はてには、地元である作家さんが
サイン会をされた際、父が「うちの娘も書いてるんですよー」と、
私の本を持って行って渡したと、後日その作家さんからうかがった
ときは、赤面ものでした。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
わかりません。
作家にはならず、自分のためだけに書く生活にも憧れますが、
どんな形でも書いてはいたいです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
社会人になってから二年目くらいでしょうか。外ではじめて一人で
お昼ごはんを食べたとき、ああ、大人になったな……と、ひっそり感動しました。
それまでは、外で一人でごはんを食べるなんて絶対にできないと思って
いたので。
今も、外でゆったりした気持ちで食事をとっているとき、同じような感慨
にふけることがあります。
野沢佳織さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
アイデアというほどではありませんが、料理をしていたり、駅で電車を待っていたりするときに、ふと、いい訳語・訳文を思いつくことがあります。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
翻訳の場合、「なんか、しっくりこないなぁ」と思いつつも、とりあえず訳しておいて、あとから推敲することができるので、スランプというほどのことはありません。
推敲は、なるべく「新しい頭」で、つまり午前中に行うよう、心がけています。
最大の敵は、精神的なスランプよりも、長時間同じ姿勢を続けることによる首と肩と背中のコリで、これはもう整体の先生にほぐしてもらうに限ります。気分転換にもなりますし。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
はい。家事を手抜きしても文句をいわない、という形で、ずっと応援してくれている、ような気がします。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
いえ、できれば、もう少し声を出す仕事がしたいです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
母親が救急車で運ばれたとき、つきそいながら、「万一この人がいなくなっても、自分はなんとかやっていけそうだ」と思ったとき。すでに30代後半でした。
ちなみに、母親は今もピンピンしています。
花形みつるさん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
常に頭の隅でそのことについて考えていると、あるとき、するっと。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
書けないときはありますが、まぁ時間がたてばなんとかなると思ってるとけっこうなんとかなるもんで。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
何も言わないけれど必ず読んでくれた父(故人)と、
本を送るといつも感想を寄せてくれた(褒めてくれた)義母の存在はありがたかった。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
そのときにならないとわからない。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
確かな自覚はないですね。
長い間生きていれば、大人にならざるを得ない状況が必ず出てくるもんです。
原田勝さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
原文から離れて、訳文だけを何度も読みなおしていると、 ぴったりの日本語が出てくることがあります。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
毎日スランプみたいなものですが、作家さんとちがって、 原文がすでにあるので、とりあえずパソコンにむかえば、 少しずつでも進んでいきます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
ふつうの会社員をやめる時は30歳を過ぎていましたが、
結婚して4年ほどたっているのに、子どもはいませんでした。
二人だけならなんとかなるだろう、と妻も思っていたと思います。
(止めてもこの人は聞かないと、いうのが本音か……。)
翌年、子どもが生まれてびっくりでした。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
いい仕事だと思います。
でも、画家か写真家になりたい。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
今もあまり自覚がありません。よく子どもっぽい、と言われます。
強いて言えば、息子が生まれた時は、しっかりしなきゃ、
と、少しだけ思いました。
誉田哲也さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
既成概念に怒りや疑問を覚えたとき。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
ありません。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
はい。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
分かりません。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
この仕事で稼げるようになったとき。
藤野恵美さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
小説を書いているとき、カフェでネタ出しをしているとき、布団のなかで考えごとをしてるとき。 だれかと話しているとき、歩いているとき、シャワーを浴びているとき、料理をしているときなどなど……。 自力で考えつくときと、天から降ってくるときが、半々くらいです。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
スランプの定義がよくわからないのですが、疲れると、書くのが嫌になります。
調子が出ないときには、休息を取ったり、遊びに行ったりできるようなペースで、仕事がしたいなあと思う今日この頃です。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
作家になるまでのことではなく、デビューしたあとなのですが。
依頼を次々に引き受けて、スケジュールが大変なことになってしまったときに、ダンナがあまりにも応援してくれようとして、
私は一切、家事をしなくて、原稿だけを書いていればいい生活をしていたことがありました。
しかし、逆に心苦しくて「あなたはあなたの人生を大切にしてください」という気持ちになり……。
いまは応援しているのかもしれないけれど、それぞれにお互いの仕事を尊重するというスタンスで、家のことも分担しています。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
生まれ変わったときの状況にもよりますね。
身体的な条件に恵まれていたら、作家になるのはもったいない気もします。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
息子が産まれたとき、でしょうか。 自覚というか、大人としての役割を引き受けることを、覚悟しました。
松山美保さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
→翻訳は原文があるので、それをいかに的確かつ自然な日本語に置き換えるかに
日々苦心しているのですが、
訳出作業の際にこれっという表現が思い浮かばない場合は、仕事を切り上げた後
もぼうっと考えています。
そんな時に「あ、ひらめいた!」という瞬間があって、それは私の場合だいたい
夜、眠りに落ちる前です。
布団に入るとすぐに寝入ってしまいますが、その直前、頭を空にして心地よさに
浸っていると、
不意にすっと言葉がおりてくることがあります。そういう時は頭のなかでガッツ
ポーズをし、
ニヤニヤしたまま眠りに落ちます。
書き留める元気はないのでしませんが、(これまでのところ)忘れたことはあり
ません。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
→ゼロから創りあげていく作家の方とはちがうので、スランプというほど大きな不
調に陥ったことはありませんが、
やはり調子のいい時と悪い時はあります。調子が上がらない時は、ほかのことを
して気分転換をはかりますが、
翻訳の場合は、原文にも調子の波があったり、感覚的な相性の良し悪しもあるの
で、それに左右されます。
私の場合、推敲でも同じです。最初から悩むことなく訳文がピタッと決まったと
きは、まったく手を入れることなく
終わりますが、いろいろな要因でぐずぐずやったところは、推敲で直し、さらに
編集者にもたいてい直されます……。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
→なにしろ本人がカメの歩みなので、これまでも今も、温かく見守ってくれている
といったところでしょうか。
仕事が忙しい時は協力してくれますし、やりたいことがあるときは放っておいて
くれます。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
→はい。やればやるほど翻訳の仕事が好きになります。YAというジャンルをやっ
ているのも大きいですね。
原書を読んで英語に浸れるだけでも楽しいですし、翻訳では頭の使い方がまたち
がうので、飽きることがないです。
たぶん、一人で、自分のペースでできる仕事なので、合っているんじゃないかと
思います(協調性がないので)。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
→正直言うと、自覚したことはありません。自分なりに、この辺は成長したかな、
と思える部分はありますが、
性格は良くも悪くも子どもの頃から変わらないし、同じようなことでよくアセッ
たり、悔やんだりします。
それに、自分はまだまだ「伸びる」と能天気に考えています。
宮下恵茉さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
いつの間にか、ぼんやり頭の中に浮かび上がってきます。
お風呂に入ってる時とか、料理をしている時、
車の運転をしている時が多いかもしれません。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
今のところないです。
なぜなら、一日の中で仕事ができる時間が極端に短いので、
スランプなんてぜいたくなことを言っていられないからです。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
特に応援はしてくれませんでしたが、反対もしませんでした。
親は、もしかしたら、まだ私が作家になったとは思っていないかもしれません。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
編集者さんになってみたいです。
でも、お酒が一滴も飲めないから無理かもー。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
最近です。
ちょっとやそっとのことでは落ち込まなくなって
生きるのが楽になりました。
ビバ、おばちゃん!
横山充男さん☆彡
・どんなときにアイデアが浮かびますか。
とくに決まった時はありません。本を読んでいる時や散歩している時、お酒を飲ん でいる時、あるいは原稿依頼があって、むりやりひねり出す時。いろいろです。
・スランプはありますか。
ありません。
・親は家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか。
作家になることに関しては、とくに親や家族は関係ありませんでした。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか。
生まれ変わる予定がありませんので、わかりません。
・大人になったと自覚したのはいつですか。
いまだに自覚しておりません。
令丈ヒロ子さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
わからないんですが、あまり気を取られる雑事が無く、リラックスしていて、適度な高揚感があるときかなあ。
リラックスしすぎていてもいけないし、高揚しすぎていても、アカンし。
結果的に、お風呂上がりになにかを読んだり、見たりしているとき。
喫茶店でくつろいでいるとき。
出張先のホテルに早めに帰れて、テレビなど見ているとき。
が多いです。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
過去の大きいスランプの場合、それをなかなか認めない、また自覚しない性格だったので、あきらかにそうなのに、それがスランプだと気が付いてないことが多いです。
そこを脱してから「あれ、めっちゃスランプやったなあ」と懐かしむ。
ですから意識してぬけだしたことはないです。
現状は、いろんな種類の作品、企画が同時進行していますので。全部が煮詰まることもないし、全部がうまくいくこともけしてないので、大きなスランプ感は少なく、小さなスランプはいくつか常備と言う感じになってます。
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
応援まではしてくれなかったけど、反対もそう大きくはなかったです。
作家を目指してから、デビューまでがあまり長くなかったので、(5年ぐらい?)デビューが内定した時点で、反対はなくなりました。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
今度はビジュアル面で本にかかわる仕事をしたいですね!
本の装丁やデザインの仕事をしたいです。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
基礎体力が落ちて怒りや執着が持続しなくなったなあと思ったとき。
何歳からそう思ったか……というのは記憶がはっきりしないんですが、中学生のときは中学生なりにそう思ったし、今でもよくそう思う。
大人になるのってなだらかな坂を下るように、なめらかになるんじゃなくって、がくっと段を下りるみたいに、階段状になっていくような気がしますねー。
寮美千子さん☆彡
・どんなときにアイデアがわきますか。
心に強く響くものに出会ったとき。
共振する何かに出会ったとき。
自然科学や社会科学、民俗学などの本を読んでいるとき。
皿洗いなど単純作業をしているとき。
ぼんやりしているとき。散歩しているとき。
お風呂でゆったりしているとき。などいろいろ。
・スランプはありますか。どうやってぬけだしますか?
作品を書く上でのスランプはないが、
日常の諸々が忙しくて、集中して時間が取れないことがある。
頼まれ仕事を引き受けてしまい、
自分のしたいことが後回しになることも。
自分が一番したいことを優先させる自分になりたい。
(つまり、なれていない)
・親や家族は、作家や翻訳家になるのを応援してくれましたか?
親は「無理だ、ありえない」といい、
夫(当時)は「きみにしかできない仕事がある」と励ましてくれた。
コピーライターの仕事から作家に転身できたのは、その人のお陰。
・生まれ変わっても今の仕事につきたいですか?
イルカになりたい。
・「大人になった」と自覚したのはいつですか?
感受性としては、
大人になる前に死んでしまいそうな気がする。
百歳でも夭折。
社会人としては、高校を卒業してすぐに自活したので、 その時からある意味、大人だった。
高校生の頃、友人たちは「大人になりたくない」といっていた。
それは「卑劣で汚れた大人になりたくない」という意味。
わたしは「きれいな大人になりたい」と思った。
そうなるべく、精一杯がんばってきたと思う。
険しい道だったが、それでよかったと感じている。