YA★バトンpart4(会員インタビュー)

ここでは、YA世代やこれから作家や翻訳家を目指す人に向けた、
「日本YA作家クラブ」会員への質問を掲載していきます。

会員名簿の逆五十音順に、毎月二名ずつ更新します。おたのしみに。

     

part4の質問☆彡 3項目。
・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。
・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。
・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

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↓更新状況↓

藤野恵美さん 那須田淳さん 梨屋アリエさん 2017年4月更新
野沢佳織さん 西田登さん  2017年3月更新
原田勝さん 寮美千子さん  2017年2月更新
誉田哲也さん   2017年1月更新
松山美保さん 森川成美さん  2016年12月更新
宮下恵茉さん 横山充男さん  2016年11月更新
令丈ヒロ子さん   2016年10月更新

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藤野恵美さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

干し芋。
十割蕎麦。
近所にあるマクロビ食堂のランチ。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

「病」

持病で入退院を繰り返していて、二十歳まで生きられないと思っていました。
精神的にも病んでいた気がします。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

その人にしか書けない魅力的な文体。

那須田淳さん☆彡

ただいま問い合わせ中。


梨屋アリエさん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

熱中しているときは食べないことが多いですが、チョコレートは常備しています。集中できてない時のほうがお菓子を食べてしまいます。料理の時間が惜しい時は、あえるだけのパスタソースを使ったスパゲッティ。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。


乖離の乖かな。地上のものから別の次元に切り離されていた気がします。「浮」にするか迷いました。心を「空」にするってどういうことなのかとか、無はどのように存在するのかとか、神が存在するならどの神が本当の神なのかとか、最初のヒトは猿の中でどう思ったのかとかを考えていて、当時はそれを人に話したことはありませんでしたが、友だちや家族からは不気味とか変わってるとか何を考えているかわからないとか言われて、それを割と喜んで受け入れていた。人間……というか地球の暮らしが嫌でした。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

うーん……、やる気……? 
いろいろな考えの作家さんや翻訳家さんがいるので、そのなかの一人として活躍していただければそれでいいとは思うのですが、児童書や若い人に向けて作品を発表したいというかたは、なぜ一般文芸でなくわざわざ子どもや若い人に向けて発表したいのかを常に自分に問うて欲しいと思います。

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野沢佳織さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

塩キャラメル(ほぼ中毒状態で、ふだんから日に1〜2粒食べていますが、仕事が忙しいと量が増えます)
ガムの「ブラックブラック」(最近、すぐ眠くなってしまうので、1分でも長く仕事ができるように。でも、効き目は数分です)
無印良品のバターチキンカレー(いちおう主婦なので、忙しくても手抜きメニューの夕食を作るのですが、たまたま夫も息子も外食の日は、ひとりでこれを食べるのが楽しみです)

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

「自」
自意識過剰と自己顕示欲と自己嫌悪をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて「優等生ぶりっこ」でコーティングしたような、すごくやなやつでした。
中学時代は自分がそういうやつだということにすら気づかず、浮かれてすごしていましたが、高校時代にさすがに気づいて「自己嫌悪」の比率が増し、
さらに受験のプレッシャーも合わさって、今でいう過敏性腸症候群を患いました。
その頃には自己表現&コミュニケーション困難症にも陥っていたので、5分休みにさえ文庫本の世界に逃げていました。
もっとも、当時の不健康だけど密度の高かった読書がベースになって、翻訳家になる素地ができたといえなくもない……かな。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

まずは、好きな本をたくさん読むことだと思います。
体が食べたものでできているように、人が書く文章はそれまでに読んだものでできている部分が多いと思うので。
そして、本の場合は食事と違い、「バランスよく」読むよりも、やや偏食気味に好きなものを読みこんだほうが、自分なりの文体ができていきやすいような気がします。
あと、翻訳家の場合、広く浅く(深ければなおいいけれど)いろんなことに興味を持てること、調べ物をいとわないこと、
訳文を少し「寝かせて」なるべく客観的に読んで推敲できること(どうしても原文にひっぱられて読みにくい日本文になりやすいので)、などでしょうか。


西田登さん☆彡

ただいま問い合わせ中。

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原田勝さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

 基本、コーヒーを飲んでることが多いですね。それから、甘いもの。チョコレートやクッキー、最近はまったのが、さつまいもの甘なっとう。そんなにたくさんは食べられませんが。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

「無」 無知の無ですね。「愚」にしようかとも思いましたが、愚かですらなかったような気がします。将来のことなどあまり考えず、本を読み、テニスをして、洋画を見て、大学は好きなことを勉強しにいくところだと思っていました。高度成長期だったことが大きいと思います。何事も、人の基準ではなく、ひたすら自分の判断で、面白いかつまらないかを決めていたのはよかったと、今になって思います。だから、時代がちがうからといって、今の中高生はそうはいかない、ちゃんと将来のことを考えて進路を決めろ、なんて、口が裂けても言えません。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

作家はわかりません。翻訳家になりたい人、とくにフィクションの翻訳をやりたい人は、外国語を論理的に読む力が必要だと思います。フィーリングじゃなくて、文法や単語の意味をしっかりつかんで読む力ですね。それをできるだけ映像として立ち上げられるといいのですが、そのためには小説や映画に親しんでおくといい。スポーツを観戦して、ストーリーが見える人もむいているんじゃないでしょうか。あとは日本語で「語れる」ようになる必要があると思います。「書く」というより「語る」感じ。物語を人に語ってきかせる感覚があるといい。だから、落語や漫才を聞くといいと思います。


寮美千子さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

 うどんとチョコレート。

 夫が讃岐の出身で大のうどん好き。その影響で、わたしもうどんが好きになりました。テーブルマーク(旧カトキチ)の冷凍うどんがおいしくて便利。沸騰したお湯に入れて2分で茹で上がり、味もコシもなかなかのものです。忙しくて余裕のないときにはもってこい。わたしのお気に入りは「うどんカルボナーラ」。溶き卵、粉チーズ、唐辛子の輪切り、胡椒を混ぜたものに、熱々のうどんを入れて混ぜ、オリーブオイルをかけていただきます。トッピングは、オリーブの実や生ハムなど。これがおいしい! お試しあれ。こんな感じ。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=978933522188986&set=a.952163434865995.1073742082.100002170420835&type=3&theater

 それに、執筆をしていると脳みそが要求するのか、甘い物が欲しくなるので、お菓子やチョコレートに、つい手が出てしまいます。これは少し自制すべき。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

 「迷」。令丈ヒロ子さんが、混迷の「混」ならば、わたしは「迷」。わたしも、令丈さんと同じように、読んだ本などに感化されやすく、一体なにが真実なのか、迷っていました。空を飛ぶ鳥を捕まえてみると、それが求めていた青い鳥で、別の一羽をつかまえてみると、それもやっぱり青い鳥。互いに矛盾していても、そのどれもが自分の手の中にある瞬間は本物の青い鳥に思えてしまう。この世界の真実はどこにあるのだろうかと踏み迷いながら、目の前に広がる世界という大海原を見詰めてみるような子でした。
 そんなわたしの羅針盤になってくれたのは、科学と神話。そのお話はまたいつか。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

 翻訳家に必要なものは、第一に日本語力。美しくわかりやすい日本語を書ける力が必要だと思います。そして、翻訳しようとする異文化への深い理解。辞書的な変換だけでは、翻訳にはなりません。異なる文化を、この国の人に紹介する橋渡しになる存在が翻訳家。文化理解が、よりよき翻訳のバックボーンとなるでしょう。これは、日本の民話や古典を現代向きに書き直すときにも言えることです。過去はある意味、異文化ですから、昔の人の世界観を理解することが大事。

 「作家になりたい」というのは、わたしは実はよくわかりません。わたし自身、作家になりたくてなったわけではないからです。心の内に表現したいことがある、世界に対して提言したいことがある。その出口として「言葉による表現」が、自分にとって、一番やりやすかったからです。絵が描ければ、音楽ができれば、踊れれば、別の表現になったかもしれません。けれど、わたしは「言葉」を選びました。子どもの頃から言葉を綴ることが好きだったし、自分にとって一番フィットする表現方法だったからです。でも、好きでこっそり書いているだけでは、誰にも読んでもらえません。お金ももらえません。だから、「原稿用紙に字を書いて暮らしていけるようになりたい」と願っていました。その形が結果的に「作家」だったわけです。
 いまでも、伝えたいことを伝えるためにどんな形がふさわしいのか、同じ言葉という表現の中でも模索しています。だから、詩を書いたり、小説、ノンフィクション、絵本と、さまざまな形の作品があるのです。還暦を過ぎたいまも、自分には本当はどんな表現形式が適しているのか、よくわからないままです。ということは、いまでも「迷」なんですね(笑)

 というわけで、ちっとも参考になりませんよね。ごめんなさい。

    

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誉田哲也さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

グリコのチョコレート「ギャバ」

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

「究」
  ずっと独自の作曲理論を探究していたから。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

「実行」
 「やりたい」という気持ちでは全然足りない。
  そんなぼんやりとした気持ちなら、あってもなくても一緒。
 「やる」と断言して「実行」しなければ意味がない。
  なので「がんばりたい」という言葉も極めて消極的で無意味。
  せめて「がんばります」と断言すべき。

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松山美保さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

 特にありません。 お昼を食べると眠くなるので、できれば野菜スープだけにしておきたいですが……気づくと、いろんなものを口に運んでいて、後悔する前に意識が飛んでる……。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

 夢 ── この一字だといいイメージですが、要は田舎に生まれ育った都会や海外を夢見る夢子だったという意味です。中学生のころ、ファッション雑誌ノンノを熟読し、毎年春休みには東京(新宿と原宿)に通い、志望大学を決めるときも、第一条件が東京にある大学でした。就職先が旅行会社だったのも、海外への憧れが強かったからです。よく考えると、今も対象が変わってきているだけで、夢見る夢子の傾向は変わっていない気がします。いいのか、こんなことで??。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

 作家や翻訳家に限りませんが、好きなことをどんどん掘り下げて自分のものにしていく情熱と、アピール力が大切だと感じます(自戒をこめて)。活躍されている方々は、それが個性として作品や文章のなかに見えます。あとは体力と、めげない精神力(これは実感)。


森川成美さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

 昔、実務翻訳の仕事をしていたときは、請け負ってから三晩ぐらいで仕事をあげなければならなかったので、忙しいときは、ひたすら納豆を白ごはんにかけて食べていました。今は持ち込みの仕事はそもそも締め切りはありませんし、私の場合、締め切りのある仕事はひきうけてからの期間が長いので数日前にはできていますから、いつもごく日常の食事です。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

 焦
 常に試験に追われていました。ものを覚えるのが苦手だったので、早くから覚えてもどうせ忘れるので損だという気があったのでしょうか、結果、いつでも一夜漬けになって焦っていました。ぎりぎりまで何もする気になれず、勉強するふりをしてこっそりと本を読んだりしていて、試験前にこんなはずではなかったと反省するということの繰り返しでした。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

 作家さんになりたい方は、やはりたくさん本を読まれることではと思います。あと観客の反応がすぐわかる生の演劇を見るのはとても役に立つと思います。
 翻訳家さんになりたい方は、帰国子女などでもともと外国語がおできになる方は、翻訳文でない日本語をたくさん音読されることではと思います。逆に日本語はだいじょうぶという方は、外国で暮らすチャンスを何とかして得ることではないかと思います。

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宮下恵茉さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

わたしが〆切前でも、どんなに忙しくても
家族には関係ないのでいつもと同じ食事です。
(ちなみに家族は夫と娘が三人の五人家族で、毎日きっちり三食作っています)
ただし、お昼ご飯はわたしひとりという場合が多いので
忙しい時は食べないことが多いです。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

『苦』
ただただ苦しかったからです。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

「作家」の種類にもよると思いますが、
「作家」という仕事で食べていこうと思っている人には、
「鋼の心臓」と「仕事に対する誠実さ」が必要だと思います。


横山充男さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

とくに何か食べるということはありません。強いて言えば、気分転換に晩酌に少しいい酒を飲むことくらいです。

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

「抗」 1970年前後の若者は、大人や権威や権力といったものに抗うことが当たり前でした。いわばそれが時流でもあったし、かっこよさでもありました。わたしもまんまとその時流に乗せられていたということです。今なら、あの時代に若者を乗せていた真犯人がわかります。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

わたしにはわかりません。

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令丈ヒロ子さん☆彡

・締め切り前や仕事が忙しい時によく食べているものを教えてください。

  作業しながら食べれるから、片手で食べれて手も汚れないもの……コンビニのパンとかおにぎりとかを昼食にとることが多いです。
 それすら買う余裕がないときは、適当にポップコーンとかビスケットとか、そのへんにあるものですますこともあります。
 あと、ポットになみなみお茶類(ルイボスティーとか果物のお茶とか)を作っておいて、がんがん飲みます。
 時間に余裕がややあるときは、ざるそばとか麺類、持参のお弁当など。    

・中高生の頃の自分を漢字一字で表して、その理由を教えてください。

 混  
混迷のど真ん中にいたから。  
 また、読んだ本とか人の意見に感化されやすく、人の意見や感じ方が混じり合った海の中に漂っていた毎日だったように思うので。  
 あと、画学生でもあったので、絵の具をひたすら混ぜて、いろんな色を作っていたから。

・これから作家や翻訳家を目指す人には、なにが必要だと感じますか?

 翻訳のことはわからないので児童書作家についてお答えします。
 今の時代に……というところから考えると、特に今だからこれが必要……ということはないかな。  
 昔は作家と編集者の間に特別な絆があったものだ……とか、今の若い作家と編集者はビジネスの側面でしかつながっていない、熱いものがない……とか、わたしが二十代でデビューしたころに、ときどき耳にしたがぜんぜんそんなことはなかったし、いまの二十代作家、編集者を見ても、「昔はよかった」的なことは思ったことはない。  
 出版事情は日々変わっていくが、その時代に求められる作品はどういうルートや形態であれ、人気が出ると思う。

 あと、仕事としてお金をコンスタントに稼ぐ職業作家を目指すんだったら、締め切りは守る、事情で守れそうにない時は早めに担当者に相談する、漫然と依頼を待っていないで、企画をたてアピールする、企画が通らなくてもいちいちへこまない、書き直しを求められたり詰まったら、考え込まずにさっさと書き直す、気が乗らないからできないなどのメンタルのムラの部分をできるだけフラットにする努力が必要だと思う。  
 そしてこれは、過去も現在もこの先も、大事なことだと思う。

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