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「日本YA作家クラブ」会報【定期報告便】 2010810日発行

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「日本YA作家クラブ」会員の皆様へ

 

 猛暑日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

「日本YA作家クラブ」第四回の会報をお届けいたします。

この会報は、総会の役割を兼ねております。必ず必須事項をご記入の上、

ご返信して下さいますようお願いいたします。

 

 

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★お願い★

最後までお読みになりましたら、下の必要事項を記入して、

このメールに返信してください。

著作リストは、確定している情報をお願いいたします。

ご返信はなるべく十日以内でお願い致します。

 

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1】会員名 

 

2】著作リストの更新 なし / あり (ご記入ください)

 

3】おすすめYAアンケートのリストの更新 (任意)

 

4】新会員の推薦 紹介 (任意)

 

5】ご意見、ご要望、ご質問など、ございましたら。

 

 

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━━□ INDEX □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆報告・1、イベント 2、問い合わせ

◆著作リストの更新について

◆おすすめYAアンケートの更新について

◆インタビューのコーナー、更新してます

◆会員の募集と告知、情報ブログについて

◆今後の企画について

◆リレーエッセイ。第四回★那須田淳さん

 

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◆報告・1「日本YA作家クラブ」のイベントについて。(2月以降)

 

8月3日に学校図書館問題研究会 第26回全国大会in東京

の分科会H「YA作家と語ろう」に

日本YA作家クラブ世話人(石崎、金原、梨屋)が出演し、

会場からの質問を受ける形で鼎談をいたしました。

 

 

◆報告・2 クラブへの問い合わせ

 

小学校の学校司書さんから図書だよりの特集号に、

日本YA作家クラブのHPの会員のおすすめYAを

掲載したいと、転載許可の連絡があり、了解致しました。

(ホームページの情報は、出典を明らかにする条件で、

学校や図書館などでの使用を認めます。)

 

国立国会図書館国際子ども図書館企画協力課から、

国際子ども図書館ホームページの「子どもと本を

つなぐ人のページ」の公開と、リンクのご連絡をいただき、

当サイトからもリンクいたしました。

 

神奈川県内の市立図書館から、「子ども読書活動推進講座」

について講師(会員)の取り次ぎ件のお礼のメールを

いただきました。

 

東京都の「非実在青少年規制条例」に関連して、

会員の木村航さんからのお知らせを転送、転載いたしました。

 

おすすめ本コーナーに掲載した『人間喜劇』について

一般の方からの問い合わせがあり、会員の那須田さんの

ご回答をお取次しました。

 

ホームページへのテキスト広告掲載の問い合わせがありましたが、

回答を見合わせました。

 

 

千葉県内の私立高校から講演の費用に関する

問い合わせをいただき、返信いたしました。

 

 

作品社の編集部から日本YA作家クラブへ献本を

いただき、梨屋が受け取り保管しております。

(『私は売られてきた』P・マコーミック著

 『希望のいる町』J・バウアー著)

 

 

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◆著作リストの更新について

 

著作リストは年2回(2月/8月)更新いたします。

更新したい項目、付け加えたい情報、訂正などを

お知らせください。新刊の冊数の制限はいたしません。

これまでのリストの掲載情報に関しては、ホームページにて

ご確認ください。

 

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◆おすすめYAアンケートの更新について

 

昨年、会員の皆様にお願いいたしました「おすすめYA」の

アンケートのページを、「YAの本棚」コーナーとして

ホームページで公開しております。差し替えや追加のご希望が

ございましたら、月末までにご連絡ください。

 

アンケート集計後にご入会いただきました新会員のみな様には、

後日、アンケートをお送りいたしますので、ご協力をお願いいたします。

 

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◆インタビューのコーナー連載中。

 

ホームページに、YA世代や作家や翻訳家を目指す人に向けた

会員へのインタビューコーナーを作り、4月から、

令丈ヒロ子さんから逆五十音順に、月に二人ずつ掲載を

スタートしています。

該当月の会員さんには、メールにてご連絡いたしますので、

ご協力ください。よろしくお願いいたします。

五項目。

・どんな中学〜高校時代を過ごしていましたか?

・作家・翻訳家になりたいと思ったのは、いつ頃、どうしてですか?

・最初の本(作品)を出版したきっかけはなんですか?

・一週間だけ中学〜高校時代の自分と入れ替われたら、何をしますか?

・現役のYAな人達へ、熱いメッセージをどうぞ。

 

 

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◆会員の募集と告知のお願いについて。

 

会員の皆さまにも、「日本YA作家クラブ」の告知のご協力を

お願いします。個人でホームページやブログをお持ちの会員さんは、

『日本YA作家クラブ』へのリンクをご協力お願いいたします。

 

お知り合いの作家や翻訳家に、ホームページに記載されている条件に

合う方がいらっしゃいましたら、当会について、お知らせください

ますようお願いします。また、作品を読んで、ぜひ仲間に! と

思われた書き手のかたにつきましても、情報をお寄せ下さい。

YA作品であれば、児童・一般、文庫・新書・単行本の

しばりはございません。

 

情報ブログについて

「YA情報ブログ」には、YAに関する講演会やサイン会、講座などの情

報を掲載します。会員のYAに関する講演会やサイン会の情報を、

連絡係にお寄せ下さい。YAにかかわるものでしたら、「日本YA

作家クラブ」の関与にかかわらず掲載致しますので、どうぞお気軽に

直接ブログに書き込む場合。

googleのアカウントの登録(無料)をし、「書き込み登録」をすると、

情報がいつでも書き込めます。ご希望の方には、「YA情報ブログ」の

招待メールをお送りしますので、登録したいメールアドレスを明記して、

ご連絡ください。

 

 

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◆今後の企画について

 

東京都立図書館に日本YA作家クラブから企画を持ち込み、

共催で、今秋イベントに開催することになりました。

『中学・高校生のための 声に出して楽しむYA読書会

    〜みんなで好きな本について語ろう』

 

都立図書館の2会場で、全2回連続のワークショップ形式の読書会です。

子どもの募集は15名程度で、参加費は無料。

内容(予定)

1回目

朗読講師による朗読のレクチャー、参加者のおすすめ本の紹介とフリートーク

2回目

おすすめ本の発表と朗読、図書館バックヤードツアー。

 

・東京都立多摩図書館(立川)

平成22918()25() 14:0017:00

 

・東京都立中央図書館(広尾)

平成221030()116() 14:0017:00 

(※中央図書館は、日程変更の可能性あり)

 

読書会に参加予定の会員ボランティア(50音順敬称略)

石崎洋司、金原瑞人、篠原まり、

梨屋アリエ、野沢佳織、令丈ヒロ子

※臨時便メールの呼びかけに反応いただいた方です。

 

ホームページにイベント告知のページをつけました。

http://jya.iinaa.net/toritsu1.htm

会員の皆様には、告知のご協力をよろしくお願いいたします。

今回は都内のイベントになりますが、参加者の募集だけではなく、

日本YA作家クラブやYA読書推進のPRにもなりますので、

広くお知らせいただければと思います。

ホームページから都立中央図書館の募集チラシをダウンロードできます。

多摩図書館の会につきましては近郊の学校へ直接を呼びかけたため、

一般募集は致しません。

 

 

 

「子どもゆめ基金」を利用する企画につきましては、

都立図書館の共催イベントと内容や時期が重複するため、

今回の実施は見送ることになりました。ご了承ください。

 

 

※「日本YA作家クラブ」への企画、ご提案、アイデアなどが

ございましたら、ぜひご相談ください。

 

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◆リレーエッセイ募集。( ^^) _~~ φ(..)

 

第五回会報(2011年2月)に掲載するエッセイを募集します。

テーマは「YAに関すること」。400字前後〜長文も可。

また、今号会報のリレーエッセイを受けた内容のエッセイも

募集いたします。

お寄せいただいた作品は臨時便、第五回会報に掲載いたします。

会報はホームページ上でも公開されます。

世話人から御執筆のお願いをすることがあります。

※原稿料はお支払いできません。無償でのご協力をお願いいたします。

 

      

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┃リ┣┫レ┣┫ー┣┫エ┣┫ッ┣┫セ┣┫イ┃

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第四回★ 那須田淳さん

 

プラハの旅

 ブックフェアとYAと百塔の街         

                            那須田淳

 

 世の中、ヒョウタンから駒みたいなことは、そう滅多にあるわけでは

ない。でも、今回のプラハ行きはまさにそれだったかもしれない。

 きっかけは…たぶん、日本ペンクラブの子どもの本委員会の集まりで

の「もうちょっと日本の子どもの本を海外で広めたいよね」「うんうん」

というやりとりからだろう。

 ちなみにこの日本ペンの子どもの本委員会は、委員長の野上暁さんを

中心に、角野栄子さんや、末吉暁子さん、ひこ・田中さん、森絵都さん、

令丈ヒロ子さん、さくまゆみこさん、里中満智子さん、落合恵子さん

などのメンバーに、僕も加えてもらって、昨年末に結成されたばかり。

みなさん、発想も豊かだし、行動力もある上に、好奇心も豊富ときてい

るから、きっかけさえあれば面白いことができそうだと思っていたが……。

 ところで、僕がドイツのベルリンに生活の拠点を置いて今年で十五年

になる。モノ書きなので、メールさえあればどこでも暮らせるし、せっ

かくなら海外に出てみようかと思ったのは事実。でも、どうしてベルリ

ンなのかは書くと長くなるので、ちょっと脇に置いておきます。じつの

ところ、ベルリンにはただ住んでいるだけなのだが、やはり住んでいる

と、いくらぼんやりの僕でも皮膚感覚で感じることがあるのだ。

 その一つが、日本の文化、とくに小説や子どもの本がいかに正当な評

価を受けていないかということだろう。もちろんどの国にも優れた文学

はある。でも当然ながら優れた作品なら、受け入れる余地はあるはず。

とくに欧米諸国は、文化的な水準や社会状況が日本と近いのでなおさら

だろう。ところが、ちっとも読まれていないのである。書店で、目立つ

日本の作家といえば、村上春樹や吉本ばなな、小川洋子…と指を折って

も両手で充分あまりそうだ。

 その一方で、この数年、韓国や台湾、中国などでは日本の作品が多く

訳されるようになった。

 この違いは「なに?」と思わずにはいられない。

 人種的な差別(ないことはないけど)ということではなさそうである。

その証拠にマンガがある。ドイツでもMangaはすでにドイツ語の単語と

なっているぐらいにポピュラーだ。こちらの子ども番組の出演者に対

するインタビューかなにかで、司会者に「将来の夢として、どんな

職業につきたい?」ときかれて「マンガ家です」と応える女の子も多い。

 それにドイツの出版社の編集者からも「日本の児童書とかYAって、

Mangaぐらい面白いの?」と質問されることもこの頃けっこう増えた。

 日本のYAやラノベ、「青い鳥文庫」や「フォア文庫」などの文庫は、

読者層の重なるこのMangaの市場から判断しても、かなりチャンスは

あるのではと思わずにはいられない。

 作家である以上、より多くの人に自作を読んでもらいたいのは当然

だが、それ以上に、日本の作家の優れた作品をもっともっと世界に発信

していきたいと僕は願う。文化の相互理解にもなるし、さらには地球と

いうレベルで物事を考えることにもつながっていくと思うからだ。

 そこで機会があれば自分なりに普及の方法を模索したいと考えていた

ところに、降ってわいたようなプラハ行きである。

 委員長の野上さんからメールがあったのは春先のことだ。

「5月にプラハで会えるかな?」

「はあ」

「プラハのブックフェアに行ってみようかと思うんだ。そこで、日本の

作品を海外へ紹介する方法を具体的に模索してみようよ」

 出版文化国際交流会がブックフェアでブースを出すので、急遽、ペン

クラブもそこに参加させてもらうことにしたという。

 国際ペンの理事である堀さんが、チェコのペンクラブとも親しいこと

から実現した話である。

 プラハはもちろんチェコ語だが、東西ヨーロッパのへそみたいな

ところだから他言語への広がりも見込まれる。

 それになにより、やはり古都プラハなら行ってみたいじゃないか。

 というノリも大事である。

 きゅうなのでペンから参加する作家は、野上さんと末吉暁子さんと

僕の三人。これに金沢千秋さんと画家の寺崎百合子さんが加わるとの

こと。ベルリンからだと電車で四時間半である。距離にすれば東京から

名古屋ぐらいなので、エルベ河沿いの景色を眺めながら、ワインをゆっ

くり飲んでいればついてしまう。

 参加者は、みなベルリンに集まってから一緒にプラハ入りするという

ことになって、これは思いがけずに面白いことになったなと思っていた

ら、ブックフェアの主催者と交渉してくれた国際ペンの堀理事から、

せっかくプラハにいくんだから、イベントを用意したとの連絡が…。

 フェア会場で、トークショーみたいな形で、作家は自作について話せ

という。しかも、通訳が用意できるかどうかわからないから英語で、と

連絡があった。

 英語でプレゼン…。

「まじですか?」

と、語学には全く自信のない僕は、このときは青ざめた。だいたいもの

ごとをつきつめて考えないたちなので、日本での講演会でもいつも

しどろもどろ。日本語でさえおぼつかないのが、英語である。

 それでも引き受けた以上はなんとかしなければと思い、さびた頭を

フル回転させながらとりあえず原稿を作っていたら、翻訳家のうちの

奥さんが「ちょっとみせてごらん」という。うちの奥さんはドイツ語の

翻訳家だが、英語も一応できる。

 で、出来の悪い子どもが、しぶしぶ答案をみせるという感じで添削を

してもらったのだが、「うわっ」とか「こ、これは…」とかのつぶやき

のあと「小学生の作文よりひどいねえ」と案の定ダメだしされた。

 そして直してもらったのだが、それを声に出して読んでみてという。

「読むの?」

「だって、人前で話すわけでしょ」

 そのとおり。僕はすっかりそのことを失念していたので、もう一度

あせりまくったわけだが、当然のように超カタカナ発音である。奥さん

にためいきをつかれたが、こういうのは一晩でなおるものでもあるまい。

読み辛くて舌をかみそうになるところは原稿にルビを振って、「いいよ、

いいよ、どうせおれなんて」と前夜はふて寝。それから翌朝にプラハ

行きの電車に乗ったのである。

 でも、電車の中でワインを飲み、百塔の街プラハにすべりこんだとき

には、すっかり立ち直っていた。

 まあ、なるようにしかなるまい。

 それに近世からのボヘミアの町並みと、ビール(チェコのビールは

おそらく世界一うまいと僕は思う)があればいうことはないのだ。

 プラハには何度となく足を運んでいるが、東西冷戦が終結したばかり

のころは酸性雨の影響で黒ずんでいた街もくるたびに美しくなり、

かつての古都の面影を多くの部分で取り戻しているようだった。ここ

では観光をするのもよいが、カフェやビアホールで、あるいは高台の丘

から人々や町並みを見ているほうが僕は好きだ。それだけで、胸に迫っ

てくるものがある。

 そしてこのプラハに居をかまえる画家の出久根育さんとも合流して、

さらに楽しくなったところで二日後が本番のプレゼンだった。

 物事はいいほうに展開しはじめると、そっちへ傾くようで、会場に

ついたときには、主催者側が日本語からチェコ語への通訳を手配して

くれたと教えてもらう。用意していた英語の原稿は必要ないとのことで、

いっぺんに気が楽になった。

 ただ通訳が入るということは持ち時間が半分になるということでも

ある。一応、プレゼンでは、野上さんが日本の子どもの本についての

全般を、末吉さんが童話について、僕がYAについても自作の紹介ととも

に合わせて話し、さらに出久根さんも紹介しようという段取りだったが、

時間がたちまちなくなってしまった。

 少ない時間のなかで、僕も話したかった日本のYAの現状などにあまり

触れられなかったのが残念だった。

 もっとも英語で原稿を用意したことで、あとでチェコの出版社の人

たちと話をしたときにさらに情報交換ができた。そしてこちらのほうが

プラハ来訪の目的でもあったのだ。その結果だけを簡単に書くと、YA

青春文学として捉えた場合は、従来からの文学の王道としての位置に

なるが、今は、子どもの本と一般文学の集合の重なる部分としてのジャ

ンルという考えにより新しさ、魅力を感じるとのこと。話した編集の

女性も作家で、ご自身がYAを書いているというし、チェコでも、その

あたりを意識した書き手がでてきているそうだ。

 このことはドイツでもYAジャンルの作品が一般文学として注目されて

きていることと一致している。

 しかし肝心の日本の作品を海外にということでいえば、チェコは

元東欧で、出版の規模自体が小さく、翻訳出版の壁はけっこう厚いよう

だった。だが、じかに話をしてみて、日本のYAや子ども向けの文庫が

とくに興味深いといわれたことはうれしかった

 さすがに翻訳書の刊行という商業レベルでは、ヒョウタンから駒の

ようには行かない。

 でも、情報をより分析していけば、日本と市場の状況が近い欧州では、

今後により希望が持てるのではないだろか。

 さて、ではつぎはどうしようか?

 ミュンヘン経由で日本に戻る野上さんたち一行と別れて、一足先に

ベルリンに戻った僕は、電車の中で、暮れなずむ車窓に目を向けながら、

「日本ペンを通じてならば、個々の作家の一冊ずつではなく日本のYA

ラノべ、児童文庫全体を紹介すべきだ。それでも書き手の一人である

僕は、僕として、しっかり自分の作品を書くことだよな。それから

始まるんじゃないかな」

とあらためて思ったのだった。

 

 

 

( ^^) _~~ φ(..)  エッセイ募集中。

 

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「日本YA作家クラブ」会報 2010810日発行

代表世話人。石崎洋司、金原瑞人、梨屋アリエ、令丈ヒロ子(敬称略五十音順)

 

日本YA作家クラブ

http://jya.iinaa.net/

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連絡係 ありりん