━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「日本YA作家クラブ」会報【定期報告便】 2011年8月5日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「日本YA作家クラブ」会員の皆様へ 暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 「日本YA作家クラブ」第6回の会報をお届けいたします。 この会報は、総会の役割を兼ねております。必ず必須事項をご記入の上、 ご返信して下さいますようお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★お願い★ 最後までお読みになりましたら、下の必要事項を記入して、 このメールに返信してください。 著作リストは、確定している情報をお願いいたします。 ご返信はなるべく十日以内でお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】会員名 【2】著作リストの更新 なし / あり (ご記入ください) 【3】おすすめYAアンケートのリストの更新 (任意) 【4】新会員の推薦 紹介 (任意)。 【5】ご意見、ご要望、ご質問など、ございましたら。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━□ INDEX □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆報告・1、イベント 2、問い合わせ ◆著作リストの更新について ◆おすすめYAアンケートの更新について ◆インタビューのコーナー、更新しています ◆会員の募集と告知、情報ブログについて ◆イベントのお知らせ ◆世話人について ◆リレーエッセイ。第6回★令丈ヒロ子さん =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆報告・1「日本YA作家クラブ」のイベントについて。(2月以降) 7月31日、葛飾区立立石図書館開館記念読書会 「みんなで好きな本について語ろう!」を開催しました。 講師は片川優子氏、金原瑞人氏、梨屋アリエ(50音順)。 参加者内訳は、小学6年1名、中学1年1名、2年1名、3年2名、 高校1年1名、2年1名、3年1名。社会人1名と、司書2名で、 全体で15人の会でした。 8月5日の学図研全国大会(兵庫大会)の 分科会5「YA作家と語ろう!」で、日本YA作家クラブの 香月日輪氏と令丈ヒロ子氏が講師をしました。 ◆報告・2 クラブへの問い合わせ さいたま市の市立小・中学校学校図書館司書とそのOGによる 自主研修サークル様より、日本YA作家クラブの会員を講師に 呼ぶことは可能かという問い合わせをいただき、回答いたしました。 学校図書館問題研究会鳥取支部より、8月の全国大会への 日本YA作家クラブの会員の講師依頼があり、 該当の会員に取り次ぎました。 板橋区立内の図書館より、日本YA作家クラブの会員に 「オーサートーク」出演の依頼があり、 該当の会員に取り次ぎました。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆著作リストの更新について 著作リストは年2回(2月/8月)更新いたします。 更新したい項目、付け加えたい情報、訂正などを お知らせください。新刊の冊数の制限はいたしません。 これまでのリストの掲載情報に関しては、ホームページにて ご確認ください。 出版社出版年もご記入ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆おすすめYAアンケートの更新について 昨年、会員の皆様にお願いいたしました「おすすめYA」の アンケートのページを、「YAの本棚」コーナーとして ホームページで公開しております。差し替えや追加のご希望が ございましたら、月末までにご連絡ください。 ホームページをご覧いただき、リストのフォーマットを整えて お送りください。 アンケート集計後にご入会いただきました新会員のみな様には、 後日、アンケートをお送りいたしますので、ご協力をお願いいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆インタビューのコーナー連載中。 ホームページに、YA世代や作家や翻訳家を目指す人に向けた 会員へのインタビューコーナーを作り、昨年4月から、 令丈ヒロ子さんから逆五十音順に、月に二人ずつ掲載を スタートしています。 該当月の会員さんには、メールにてご連絡いたしますので、 ご協力ください。よろしくお願いいたします。 五項目。 ・どんな中学〜高校時代を過ごしていましたか? ・作家・翻訳家になりたいと思ったのは、いつ頃、どうしてですか? ・最初の本(作品)を出版したきっかけはなんですか? ・一週間だけ中学〜高校時代の自分と入れ替われたら、何をしますか? ・現役のYAな人達へ、熱いメッセージをどうぞ。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆会員の募集と告知のお願いについて。 会員の皆さまにも、「日本YA作家クラブ」の告知のご協力を お願いします。個人でホームページやブログをお持ちの会員さんは、 『日本YA作家クラブ』へのリンクをご協力お願いいたします。 お知り合いの作家や翻訳家に、ホームページに記載されている条件に 合う方がいらっしゃいましたら、当会について、お知らせください ますようお願いします。 YA作品であれば、児童・一般、文庫・新書・単行本の しばりはございません。 情報ブログについて 「YA情報ブログ」には、YAに関する講演会やサイン会、講座などの情 報を掲載します。会員のYAに関する講演会やサイン会の情報を、 連絡係にお寄せ下さい。YAにかかわるものでしたら、「日本YA 作家クラブ」の関与にかかわらず掲載致しますので、どうぞお気軽に 直接ブログに書き込む場合。 googleのアカウントの登録(無料)をし、「書き込み登録」をすると、 情報がいつでも書き込めます。ご希望の方には、「YA情報ブログ」の 招待メールをお送りしますので、登録したいメールアドレスを明記して、 ご連絡ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆イベントのお知らせ シンポジウム「子どもの物語・大人の物語」 主 催:日本ペンクラブ 後 援:読売新聞社 朝日新聞社 日本YA作家クラブ 財団法人大阪国際児童文学館 大阪府子ども文庫連絡会 日本児童図書出版協会 日 時:9月24日(土) 午後2時〜4時 場 所:大阪産業創造館会議室E パネリスト:今江祥智氏、里中満智子氏、越水利江子氏、令丈ヒロ子氏。 聞き手:ひこ・田中氏。 詳細は http://jyawc.blogspot.com/2011/07/924.html 11月6日の板橋区立赤塚図書館での「オーサートーク」で、 日本YA作家クラブの大崎梢氏、片川優子氏、金原瑞人氏が講師をします。 ※「日本YA作家クラブ」への企画、ご提案、アイデアなどが ございましたら、ぜひご相談ください。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆世話人について 石崎洋司さんが5月付で退会いたしましたので、代表世話人は 金原瑞人、梨屋アリエ、令丈ヒロ子(五十音順)の三名になりました。 今後ともよろしくお願いいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ◆リレーエッセイ募集。( ^^) _旦~~ φ(..) 第7回会報(2012年2月)に掲載するエッセイを募集します。 テーマは「YAに関すること」。400字〜長文も可。 また、今号会報のリレーエッセイを受けた内容のエッセイも 募集いたします。 お寄せいただいた作品は臨時便や定期の会報に掲載いたします。 会報はホームページ上でも公開されます。 世話人から御執筆のお願いをすることがあります。 ※原稿料はお支払いできません。無償でのご協力をお願いいたします。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ┏★┓┏☆┓┏★┓┏☆┓┏★┓┏☆┓┏★┓ ┃リ┣┫レ┣┫ー┣┫エ┣┫ッ┣┫セ┣┫イ┃ ┗★┛┗☆┛┗★┛┗☆┛┗★┛┗☆┛┗★┛ 第6回★令丈ヒロ子さん ドイツで聞いた子どもの本のはなし(1) 令丈ヒロ子 今年3月、日本ペンクラブ子どもの本委員会のメンバーで、ドイツに 行ってきました。 わたしと同じく、こどもの本委員会のメンバーであり、日本YA作家ク ラブ会員でもある、ベルリン在住の那須田淳さんが、メインとなる企画 をみな段取りしてくださいました。ドイツの出版事情にくわしい那須田 さんは、以前からドイツに日本の子どもの本を紹介したいとおっしゃっ ていました。日本語の児童書作品をドイツ語に翻訳して、それを出版す るというのは、とても難しい。しかし、日本のマンガは非常にドイツで 評価が高く、おおぜいの若者が日本のマンガやアニメを見て育ってきて いる。日本文化の研究や、日本語の勉強をしている学生も増えている。 今なら、日本のYAや児童書を積極的に紹介すれば、ドイツで出版される 可能性があるのでは。またそこから日本の子どもの本が、ドイツで親し まれる糸口をつかめるのでは……ということでした。 ということで、行ってまいりました。 出発は3月15日。東日本大震災の直後です。 空路の非常な混乱と、飛びかうあやふやな情報、おさまらない余震の中 での出発でした。 実際、滞在中行ったことをあげてみます。 ・ベルリン日独センターでの、「日本のアニメと子どもの本」をテーマ にした二日間連続のイベント。内容は、映画「魔女の宅急便」(ドイツ 語版)、手塚治虫監督製作の短編映画を鑑賞。野上暁さんによる、日本 のマンガ史についての講演。森絵都さん、那須田淳さん、令丈ヒロ子、 それにドイツの人気児童書作家Sabine Luwdwigさんによる短いスピーチ と、質疑応答。 ・日本文化の勉強をしている、翻訳家志望の学生さんたちとの交流会。 ・ライプチヒ・ブックフェアの見学。そこで日本のアニメやその原作マ ンガを多くに紹介している「アニマニア」編集長とお話。出版エージェ ントのかたとお話。 ・「日本の映画とイラスト展」の企画である、森絵都さん原作の映画 「カラフル」を、ドイツの方々と共に鑑賞。 ・児童書やコミックを出版している、ハンブルグのカールセン社訪問。 ・ミュンヘン国際児童図書館訪問。 そのほかベルリン在住日本人作家の多和田葉子さんや、六草いちかさ んとの交流。哲学博士の福澤啓臣先生の案内によるベルリン大学内を見 学……と、3月24日ミュンヘンを飛び立つまで、実に盛りだくさんの 毎日となりました。 そこで、お会いした方々に、日本の児童書の現状を積極的にお伝えし てきました。那須田さん、森さんは日本のYAについて。わたしは主に児 童文庫に象徴される、児童書のエンターテインメントの現状について、 お話させていただきました。 また、ドイツの子どもの本についてたくさんのことを教えていただき ました。 日本にない試みで、非常におもしろいなと全員が感心したのが、児童 書に送られる賞「DEUTSCHER JUGENDLITERATU RPREIS」について、でした。 これには絵本、子どもの本、青少年向けの本(ドイツにはYAという区 分のしかたはありません)、ノンフィクション、四つの部門から、その 年とても良かった児童書が選ばれ賞がおくられます。 この賞の選考委員は、教育関係者、大学の先生、図書館員、書店員、 ジャーナリストなど。児童書に興味があり、くわしい人々が選ぶのです が、出版社の社員、作家、画家、翻訳家は審査員になることはできませ ん。理由は…まあ自分の作品や、自分に親しい人の作品、自社の作品、 ライバル社の作品には冷静に公平に審査できにくいからということで す。(納得。) この賞には、さらに、青少年グループのみが審査員になる部門があり ます。 13歳から17歳の子どもらだけで6つの読書グループを作り(1グル ープ10人から20人で、3分の2ぐらいが女子だそうです)、青少年 向けの本を読みこみ、ノミネート作品を絞り込んでいくそうです。 まったく大人の意見を反映せず、子どもらだけで話し合い、どの作品 を最終候補に残すのか、決めるそうです。 毎年、この賞はノミネート作品をまずライプチヒ・ブックフェアで発 表。ノミネートされた本を紹介したブックレットを7万冊も配るという のですから、ノミネートされるだけでも大変な名誉だそうです。(見せ ていただいたブックレットはとても美しく、また紹介されているのは、 どれもおもしろそうな本ばかりでした。) そして、フランクフルトのブックメッセで、いよいよ授賞式。これが 毎年大変にぎやかで、大盛り上がりとなるそうです。 この話を、ミュンヘン国際図書館の方にくわしく聞いて、うらやまし くてため息が出ました。 この子ども審査員に作品を選ばれた作家は、どれだけうれしいだろうか? 日本でも、こういう賞ができたらいいのにねーっと、言い合いました。 (2)へ続きます。 ( ^^) _旦~~ φ(..) エッセイ募集中。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「日本YA作家クラブ」会報 2011年8月5日発行 代表世話人。金原瑞人、梨屋アリエ、令丈ヒロ子(敬称略五十音順) 日本YA作家クラブ http://jya.iinaa.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 連絡係 ありりん