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「日本YA作家クラブ」会報【定期報告便】 201323日発行

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「日本YA作家クラブ」会員の皆様へ

 

寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

「日本YA作家クラブ」第9回の会報をお届けいたします。

この会報は、総会の役割を兼ねております。必ず必須事項をご記入の上、

ご返信して下さいますようお願いいたします。

 

 

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★お願い★

最後までお読みになりましたら、下の必要事項を記入して、

このメールに返信してください。

著作リストは、確定している情報をお願いいたします。

ご返信はなるべく十日以内でお願い致します。

 

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1】会員名 

 

2】著作リストの更新 なし / あり (ご記入ください)

 

3】ご意見、ご要望、ご質問など、ございましたら。

 

 

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━━□ INDEX □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆報告・問い合わせ

◆著作リストの更新について

◆インタビューのコーナー、第2弾進行中

◆会員の募集と告知、情報ブログについて

◆お知らせ

◆リレーエッセイ。第8回★梨屋アリエ

 

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◆報告・1 クラブへの問い合わせ(2012年8月〜2013年1月)

 

 

東京都内のある区の図書館から、区立中学校教育研究会の国語科研究部主催による

「書評座談会」の講師招聘についてのご相談を頂きましたので、

ぜひこの人に、と会員を指名していただければ、お取り次ぎいたしますとお伝えしました。

また、会員以外の作家の場合は、本を発行した編集部に

電話や手紙などでお問い合わせいただければ、担当者から

作家に取り次いでもらえること、担当者がシャットアウトする場合は、

猛烈にお忙しい方か、予算に厳しい方か、人前に出ない方針の方であることもお伝えしました。

ホームページやブログを開設しているかた、ツイッターをされているかたも

増えていますのでネットを検索してくださるようにもお願いいたしました。

 

 

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◆著作リストの更新について

 

著作リストは年2回(2月/8月)更新いたします。

更新したい項目、付け加えたい情報、訂正などを

お知らせください。新刊の冊数の制限はいたしません。

これまでのリストの掲載情報に関しては、ホームページにて

ご確認ください。

『タイトル』(出版社/2013年)

のように、出版社出版年もご記入ください。

更新時に未刊行のものはご遠慮ください。

 

 

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◆インタビューのコーナー第二弾進行中。

 

YA世代や作家や翻訳家を目指す人に向けた

会員へのインタビューコーナー第二弾の「YAバトン2」、

2012年4月から逆五十音順に掲載をスタートしています。

ご協力をお願いいたします。

 

 

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◆会員の募集と告知のお願いについて。

 

会員の皆さまにも、「日本YA作家クラブ」の告知のご協力を

お願いします。個人でホームページやブログをお持ちの会員さんは、

『日本YA作家クラブ』へのリンクをお願いいたします。

 

情報ブログについて

「YA情報ブログ」には、YAに関する講演会やサイン会、講座などの情

報を掲載します。会員のYAに関する講演会やサイン会の情報を、

連絡係にお寄せ下さい。YAにかかわるものでしたら、「日本YA

作家クラブ」の関与にかかわらず掲載致しますので、どうぞお気軽に。

直接ブログに書き込む場合。

googleのアカウントの登録(無料)をし、「書き込み登録」をすると、

情報がいつでも書き込めます。ご希望の方には、「YA情報ブログ」の

招待メールをお送りしますので、登録したいメールアドレスを明記して、

ご連絡ください。

 

 

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◆お知らせ

 

★日本YA作家クラブのFacebookページがあります。

https://www.facebook.com/pages/%E6%97%A5%E6%9C%ACYA%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96/175276082532366?ref=hl

「いいね」をよろしくお願いいたします。

 

 

★リレーエッセイ募集。( ^^) _~~ φ(..)

 第10回会報(2013年8月)に掲載するエッセイを募集します。

テーマはYAに関することなら何でも。400字〜長文も可。

また、これまでの会報のリレーエッセイを受けた内容のエッセイも

募集いたします。

お寄せいただいた作品は臨時便や定期の会報に掲載いたします。

会報はホームページ上でも公開されます。

世話人から御執筆のお願いをすることがあります。

※原稿料はお支払いできません。無償でのご協力をお願いいたします。

 

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┃リ┣┫レ┣┫ー┣┫エ┣┫ッ┣┫セ┣┫イ┃

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第8回★ 梨屋アリエ

 

   

 

共感と共有と協働する読書〜読書ワークショップの実践より   

 

                                                 梨屋アリエ

 

 昨年の11月に、世田谷文学館主催で『読書と星のワークショッ

プ』というイベントを行った。ワークショップとしたのは、通常の

読書会とは一味違うイベントを目指したからだ。集まったのは中高

生7名、一般6名の合計13名。全員女性。

 そもそも、このワークショップのきっかけは、JPICと朝日新聞

社主催の「オーサービジット校外編2011」の梨屋作品の読書会に見

学にいらしていた世田谷文学館のスタッフさんが、拙作の『プラネ

タリウム』の中に世田谷区の教育センターのプラネタリウムが登場

することを面白がってくれて、作品の舞台になっている教育センタ

ーのプラネタリウムを利用した読書会をしませんかと持ち掛けてく

ださったこと。実現までにはお役所的な紆余曲折があり、拙作『プ

ラネタリウム』の読書会とプラネタリウム鑑賞をセットにして会場

を分けて行うことになったが、どうせイベントをやるのなら面白い

ことをしたいとこちらからもアイデアを出した。かくしてイベント

は、参加者各自お弁当持参の一日がかりのものとなった。

 私が追加したのは、創作的なグループワークをすることと「星に

関係する本」を持ち寄って紹介することだ。

 全体での『プラネタリウム』の読書会の後、グループごとに『プ

ラネタリウム』の登場人物のような「不思議な登場人物」を考えて

もらった。不思議能力と悩み、名前などを各自が付箋に書き出して、

グループの中で確認し、まとめてもらう。さらに、その登場人物が、

星空やプラネタリウムを見たときにどんなことを感じるか。キャラ

になりきって、短いポエム、またはセリフを作ってもらい、模造紙

に書き出して発表するというもの。短い時間だったが、協力的な参

加者の皆さんのおかげで、個性的なキャラクターが仕上がった。(こ

の結果は、いずれ世田谷文学館がまとめると思うので割愛する。)

読書は好きでも自分でお話を考えたことはないという方には、この

キャラ&ポエムづくりは新鮮な体験だったようだ。この時のグルー

プ分けは無作為ではなく、世代別に分けた。事後アンケートでは大

人から「子どもと混ざりたかった」という意見が出たが、私として

は、子どもが年長者の意見に気をつかわず自由に発言できる環境で

行ってほしかったので、今回はこれで良かったと思っている。

 さて。このイベントでは、事前に『プラネタリウム』を読んでお

くという参加条件があった。そのため、「本が読める人」限定のイ

ベントとなり、参加するまでに越えなくてはならないハードルがあ

る。ごくわずかの人しか知らないマニアックな『プラネタリウム』

を指定されて集まるのなら梨屋ファンが集まったのかというと、実

はそうでもなかった。イベントのために梨屋作品を初めて読んだと

いう人が半数だ。とにかく、ふだん会うことのない初対面の人たち

が、共有する物語を持って集まったということで、参加者は立場を

超えて一人の読者として発言し、交流することができた。これは楽

しいのである。話を聞いて頭でイメージしているより、ライブの現

場はエキサイティングで本当に楽しい。

『プラネタリウム』収録の「あおぞらフレーク」には「恋の味がす

る空のかけら」が登場する。執筆時、恋の味をどんな味にしようか

悩んで書いたことを話し、参加者に「恋の味はどんな味だと思う?」

と質問してみた。こんな照れくさい問いかけなんて日常会話ではで

きないが、読書会なら大真面目に話題にできる。イチゴミルクやレ

モンなどと答えたのは恋なんて遠い日の花火の大人たちだった。「ま

だ恋をしたことがないからわからないけど……」と、ある中学生が

真剣に語ってくれたのは「ベルガモットの香りのチョコレート」。

その場にいたアダルトチームはその衝撃的でフレッシュな発言にハ

ッとする。なっなんて素敵な「大人」の恋のイメージなんだろう! 

(っていうか、いまどきの中学生はベルガモットがわかるのか! とい

う二重の衝撃)

 その発言の前に「するめ」と答えていたアラフォーの女性は、「変

なことを言ってごめんなさい。自分が恥ずかしい」と涙をぬぐって

反省していた。中高生からは、(リキュールが入っている)ビターな

チョコレートの味という意見が多かった。恋とは、ほろ苦くて香り

豊かでムーディーで高級感のある大人の味らしい。大人のみなさん、

チロルチョコやアポロチョコや珍味じゃないベルガモット入りの恋

をしてきましたか!?

 ちなみに梨屋が考えた恋の味は、作品の中に出てきますので、ご

確認ください。

 それぞれが持ち寄った「星に関係する本」の紹介では、学習用の

図鑑を持ってくる人がいれば絵本や小説や写真集を持ってくる人、

江戸の天文学者の本を持ってくる人など、さまざまな本が集まった。

イベントの流れは文学から自然科学へシフトしていくようにしてい

たので、イベント終盤の教育センターのプラネタリウム鑑賞も、居

眠りする人もなく楽しんでいただけた。

 同じ本を読んで意見を交換したり、協働して創作したり、普段の

生活ではなかなかできない体験をし、刺激的な一日になった。初対

面だったのに、解散するときはみんな名残惜しくなっていた。事後

アンケートの満足度も非常に高かった。

 本を読む人たちが、その経験や好きな気持ちを生かして活動でき

る場がもっとできるといいなと思う。「孤読」するのも楽しいが、

それ以外の本の楽しみ方もたくさんあるのだ。近頃は、臨床哲学や

臨床科学という言葉がある。臨床児童文学というのも、楽しいと

思う。

 

 

 

( ^^) _~~ φ(..)  エッセイ募集中。

 

 

 

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「日本YA作家クラブ」会報 201323日発行

代表世話人。金原瑞人、梨屋アリエ(敬称略五十音順)

 

日本YA作家クラブ

http://jya.iinaa.net/

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連絡係 ありりん